トラックバックに基づくBlogコミュニティへのPageRank適用
2005年度の卒業論文として出されたものです。卒業論文はこの学科では共同で提出することもあるようです。4ページの短い要旨ですから、比較的簡単に読むことができます。(おそらく、本物は何十ページにも及ぶものですから、まじめに読むと面倒なのです。)
- [著者]小笠原崇人・菅沼由貴
- [論文]http://www.seto.nanzan-u.ac.jp/msie/gr-thesis/it/proc/2005/02mt064.pdf
- [所属]南山大学 数理情報科学部 情報通信学科
要旨の要旨
「トラックバックをリンクのように扱って、コミュニティを抽出しました。そのコミュニティに対してPageRankアルゴリズムを適用してみました」で要約できます。ここでは、ブログのエントリをページの単位として扱っています。
「コミュニティから有用なエントリを抽出するのにPageRankを使いました」というのはよいとして、「で、参照トラックバック数」と比較してどうなの? と聞きたくはなります。要旨にはそれが記述されていませんでした。
しかし、トラックバックコミュニティには二種類あり「議論型」「日記型」があるというのは、確かにそうなのだろうと納得いたします。すなわち、「議論型」は、特定の事件などについての話題が沸騰するものであり、複雑なトラックバック関係を持ちます。それに対して「日記型」は、トップページにトラックバックするもので、まあ挨拶のようなものです。